レーサーパンツを着ると何が変わる

サイクルウェアで一番目を引くのがあの脚にぴったりフィットしたレーサーパンツでしょう。

 確かに見た感じ風の抵抗も受けにくいでしょうし、ペダルを漕ぐのに向いているように思えますね。

 では私服でロードバイクに乗っていると考えてみましょう。

 着ている服にもよりますが、特に男性用のボトムスは裾が広くなっているものが多いものです。

 普通のママチャリに乗る分にはまったく問題がないのですが、ロードバイクと大きく違う点があるのです。
それがチェーンカバーの存在です。

 ママチャリの場合、チェーン部分にカバーがついているためうっかりチェーンに触れてチェーン油が付いてししまうなんてことはありません。

 しかしロードバイクにはそんなパーツは存在しているため、基本的にチェーンは剥き出しです。

 そのため裾の広いボトムスのまま乗ると、裾がチェーンに触れて油で汚れてしまったり、酷い場合にはチェーンに巻き込まれて破れてしまうことがあるのです。

 レーサーパンツには当然そんな心配はないため、全力でペダルを回せます。

 もちろんそれだけがレーサーパンツのメリットではありません。

 もっとも大きなメリットは「長時間サドルに座っていてもお尻が痛くならないこと」です。

 というのもレーサーパンツのお尻部分にはクッション性のあるパッドが入っていて、その快適さは普通の服とは比べ物になりません。

普段自転車に乗ってる時は別にお尻が痛くなったりしないよ? と思う人も居るでしょう。

 ですが、ロードバイクのサドルはママチャリと較べてシンプルに作られているため、とても硬く細いのです。

 そしてロードバイクの場合ロングライドする場合には数時間走りっぱなしなんてことは割と当たり前なので、どうしても負荷がかかってしまいます。

 もちろんレーサーパンツを着ていても完全にそれらは防げませんが、ダメージをかなり軽減してくれるのは間違いないのです。